オフィスチェアを選択する際に抑えたい重要なポイント(後半)
2017.02.20
【3】可動肘(アジャスタブルアームレスト)が装備されているものを選ぶ
近年のデスクワークはパソコンのキーボードやマウス操作を中心としたものが中心となっていますが、腕の重さは体重比6%ともいわれ肩や上腕周りの筋肉のみで支えることを長時間行っていると姿勢が悪くなったり硬ころの原因になります。また手首の腱に負荷をかけるような作業の仕方が癖になってしまうと腱鞘炎の原因にもなります。最近のオフィスチェアは高機能なものも増えてきました。上下や幅・奥行き・角度などの調整ができる可動肘(アジャスタブルアームレスト)が装備されているチェアが近年増えてきています。その場合は高さなどを調整して使用しましょう。
腕の重さを殆ど感じずにタイピングやマウス操作ができるようになると肩や首の張りの原因が軽減されます。理想的には上腕と前腕が約90度の角度を維持できるようにしましょう。さらに左右の調整もできるならば、あなたの肩幅にあった場所に調整すると最適でしょう。
【4】リクライニングやロッキングなど背もたれの調整
オフィスで人間がデスクワークをする場合は人間工学の面から3つの姿勢に分かれます。どういった姿勢であっても腰・ひざ・足首のそれぞれの間接の角度が無理のない自然な状態になっていれば長時間デスクワークしても疲労が感じにくいのです。腰に対する負担が少なくなります。状態に合わせて椅子のリクライニングを調整してください。
3つの姿勢について解説しておきます。
1番目は背にもたれかけない前傾姿勢の場合です。
この姿勢は集中してパソコン作業をする場合やデスクワークをする場合に多く見られます。
2番目は、やや背にもたれて寄りかかっている場合の姿勢です。
主にこの姿勢はオフィスで電話や会話をしているときに多いです。
3番目は、背もたれに大きく持たれ罹っている場合の姿勢です。
休憩時間などリラックスしているときの姿勢になります。
背もたれに寄りかかるときなどに座面の角度が変わるものと変わらないものがあります。
また座面と背もたれとの相対的な角度が全く変わらないものもあります。
座面の角度が変わるものでも支点が座面の中心付近にある場合座の前縁部が持ち上がり大腿部の裏を圧迫してしまいます。
最近のオフィスチェアは人間工学的にこのリクライニング機能を研究し座と背もたれが一定の割合を保ちながら別々の角度に倒れ且つ支点が座の前縁部に近いところにあるというものが主流になっています。
背もたれの角度が任意や数段回の角度に固定できるものがあったりリクライニングの範囲を調整できるものなど各メーカーやモデルによって異なる調整機能が装備されていますので、ご自分のワークスタイルにあった背もたれの調整機能を研究してみましょう。
ベッドとオフィスチェアはベストなものを選択してください。
オフィスワーカーの人生の大部分はそこで過ごすわけですから。
チェアーにこだわればデスクワーカーの作業効率が上がり仕事の質の向上にも影響するかもしれません。